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2018.9.1 (土) - 30 (日)
オープニングレセプション:9.1 (土) 18:00 - 20:00
この度、9月1日よりKAYOKOYUKIでは、3回目となるペインター髙木大地(たかぎ・だいち)による個展を開催いたします。隣接する駒込倉庫にも拡大し、新作約25点を展示いたします。また初日のオープニング・パーティーでは、オランダのアムステルダムへ渡欧する直前の髙木の壮行会も行います。
大きな画面の中を、踊るように色面がひしめく。面の重なりはモニターから発せられる透過光のようにあかるく、透明だ。グラデーションには奥行きが宿り、グラフィカルな画面は空間の広がりに満ちている。
髙木はこれまで風景や静物をモチーフに、色面や形態によって構成された油彩作品を制作してきました。洞窟のように閉じた空間、岩肌を照らすような光、朧げに光を反射する静物。キュビズム絵画のように幾何学的に組み立てられた、どこか憂いをまとった画面。髙木のキャンバスに対する真摯な姿勢は、2014年に東京オペラシティアートギャラリーで開催された「絵画の在りか」展や、2013年に府中市美術館で開催された「ダイ チュウ ショー 最近の抽象」展に参加するなど、これまで大きな評価を得てきました。
昨年4月に開催した個展から、髙木の作品に大きな変化が生まれます。2016年のオランダでのレジデンスをきっかけに、色調はカラーチャートのように鮮やかになり、グリットやパターンの反復によって画面が秩序立てられるようになります。こうして構成される絵画は、世界中で民族的なアイデンティや信仰の拠り所となっている「紋様」を思い起こさせます。それは人々の衣食住を彩り生活を支える、生きた抽象の姿に他なりません。
会期中である9月より、文化庁の助成により再び渡欧することが決定している髙木はアイデアに溢れ、精力的に作品を制作しています。豊饒さへと転向を遂げた髙木の「aspect」(面、様相)を、どうぞご高覧ください。
1982年岐阜県生まれ。神奈川県在住。2018年9月より、文化庁新進芸術家海外研修制度を受けオランダに滞在予定。
「Periphery」Foundation B.a.d(オランダ、2016)、「クール・インヴィテーションズ 2」XYZ Collective(東京、2015)、「絵画の在りか」東京オペラシティ・アートギャラリー(東京、2014)、「ダイ チュウ ショー 最近の抽象」府中市美術館 市民ギャラリー / LOOPHOLE(東京、2013)、「SSS-expand painting」MISAKO & ROSEN(東京、2010) など。