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MONTAGE
2018.1.6 (土) - 2.10 (土) *会期延長しました。
オープニングレセプション:1.6 (土) 18:00 - 20:00
現実とフィクションがせわしなく交差する鈴木光の映像作品は、出身地である福島県や在住地のベルリンなどで撮影されたセルフ・ドキュメンタリーをもとに、身近な友人や家族のプライベートな生の領域が横断するように描き出されます。テレビアニメ「ドラえもん」から抽出したコマの連結とともに、日記のように毎日撮影した日常を3.11に遡って再生した《Mr.S & Doraemon》(2012年)や、宗教家である父親との関係を描く家族ポートレイト《GOD AND FATHER AND ME》(2008年)など、その作品は多くの場合、視点の異なるカットの反復やインタビューの手法によって、物語の虚実を刻印していきます。
「MONTAGE」と題した本展では、新作《October》(2018年)を発表いたします。前作からは一転して、明快なナラティブや社会的身振りをとらずに構成された本作は、作家本人が暮らすベルリンの街やハンブルクの海、大型トラック、多様な人種のポートレイトなど複数の視点が交錯し、長回しや日常的な場面を淡々と撮る映像スタイルを特徴としています。写真のように静止する頑なカメラワークや日常を描く叙情性、現実の背後を射抜く鋭い眼差しなど、ドキュメンタリー映画の数々の手法によって、ベルリン滞在時の影響を読み込んだ鈴木光の新たな展開を見せています。
1984年福島県生まれ。ベルリン在住。
武蔵野美術大学彫刻科、情報科学大学院大学(IAMAS)を卒業後、2015年 コンラッドヴォルフ映画大学バーベルスベルク(ポツダム)中退。2016年からベルリン芸術大学メディア芸術学科在籍中。
2013年 公益財団法人 ポーラ美術振興財団 若手芸術家の在外研修助成にてベルリンに滞在。「大阪シネドライブ 2012」シアターセブン賞受賞。「イメージフォーラムフェスティバル2017 -日本招待部門」シアター・イメージフォーラム(東京 /2017)、「the Eco Expanded City (EEC) project -Special Screenings」WRO art center(ポーランド /2016)、「あざみ野アートシネマ vol.2 鈴木光 特集上映会」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川 /2015)、「恵比寿映像祭 -惑星で会いましょう-」ザ・ガーデンホール (東京 / 2015)、「カメラジャパン・フェスティバル」WORM (ロッテルダム / 2015)、「ジャパン フィルム フェスティ バル "Hikaru Suzuki Special"」Naxoshalle Kino(ドイツ / 2015)、「Japan Syndrome -Art and Politics after Fukushima」HAU Hebbel am Ufer (ドイツ / 2014)、「Fukushima in Berlin」クンストラウムベタニエン (ドイツ / 2014)、「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2011 アジア千波万波部門」にて『羊飼い物語/新宿 2009+大垣 2010』(前田真二郎とのコラボレーション)を上映など。