竹崎 和征　KAZUYUKI TAKEZAKI　/　 西村 有　YU NISHIMURA

並行小舟唄
2020.8.23 (日) - 9.27 (日)　＊会期延長しました。
木曜日-日曜日 12:00-17:00
月・火・水・祝祭日休

営業時間以外のご来廊はご予約にて承ります。
mail@kayokoyuki.com

協力：MISAKO & ROSEN

＊オープニングレセプションはございません。ご来廊の際は、マスク着用・アルコール消毒のご協力をお願い致します。 発熱や咳等の症状のある方、体調のすぐれない方はご遠慮ください。また展示室内の密集を避けるため、入場制限を行う場合がございます。

このたびKAYOKOYUKI では、竹崎和征（たけざき・かずゆき）と西村有（にしむら・ゆう）による展覧会、「並行小舟唄」を開催いたします。本展は、2 人の作家により共同制作されたペインティングとドローイングによって構成されています。

2017 年の秋、竹崎が故郷である高知県で主催したアートプロジェクトに、西村が参加し滞在制作をしたことがきっかけで、いつしか2 人の間で、それぞれの拠点である四国と神奈川をつなぐ、往復書簡ならぬ往復絵画のやりとりが始まりました。
この共作は、ふいに郵送されてくるペインティングに筆を入れて返し、あるいは一方のスタジオで、背中合わせに会話をしながら制作されました。
相手が見ているであろう風景を想像し、自らの身をそこへ旅させるように、また、架空の人物の舞台を創造するようにして描かれた絵画からは、木々を行く風の匂いや、岸壁に打ち寄せる波の音、アスファルトをひたひたと横切る生き物の気配までもが感じられるようです。
　画面上に重ねられた風景の残像から、それぞれの絵画が完成するまでにたどった道すじを、ぜひともご鑑賞いただけたら幸いです。

今回は二人の共同制作です。
坂道を登ってアトリエに向かいます。
アトリエには描きかけの絵がいくつもかかっていました。
たくさんの絵の具もあります。
筆もあります。
描きかけの絵をとって徐に筆を入れます。
この場所は白いキャンバスよりも、多くのものを受け入れてくれるようです。
二人交互に、または一緒に。
丘からは綺麗な海、行き交う船が見えていました。
−竹崎 和征、西村 有

竹崎 和征　KAZUYUKI TAKEZAKI

1976 年高知県生まれ。現在、香川県にて制作活動を行う。1999 年 高知大学教育学部修了
主な展覧会に、個展「アーティスト・フォーカス #01」高知県立美術館（高知、2020予定）,「 9 人の眼 - 9人のアーティスト」8/CUBE 1,2,3 渋谷ヒカリエ（監修：小山登美夫、東京、2020）、「ペインターズ」なかた美術館（広島、2018）、「#12 Post-Formalist Painting」ステートメント（東京、2017）、個展「HEAVEN HILL」MISAKO & ROSEN（東京、2016）、個展 ステーキハウスドスコイ（東京、2015）、個展「 高知／竹崎和征」すさきまちかどギャラリー（高知、2015）「絵画の在りか」東京オペラシティーアート ギャラリー（東京、2014）、「 日本の原風景を描く広重の「東海道五十三次」と現代美術作家たち」ベルナール・ビュフェ美術館（静岡、2014）、「ナウ・ジャパン」 クンスト・ハーレ・アーメルスフォート、KADE（オランダ、2013）、「 囚われ、脱獄」XYZ Collective（東京、2013）、個展「 数字と変奏」MISAKO & ROSEN（東京、2013）、「リアル・ジャパネスク 世界の中の日本現代美術」国立国際美術館（大阪、2012）、「 I'LL EXPLAIN YOU EVERYTHIINNNGGGG, A GROUP SHOW」カート（ベルリン、2012）、「東海道 新風景 山口晃と竹崎和征」ヴァンジ彫刻庭園美術館（三島、2011）、個展「 続・東海道 新風景」MISAKO & ROSEN（東京、2011）などがある。

西村 有　YU NISHIMURA

1982 年神奈川県生まれ。現在、同県にて制作活動を行う。2004 年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
主な展覧会に、個展「西村有 展」KAYOKOYUKI/Crèvecoeur（東京/パリ、2020予定）、「VOCA 展2019」上野の森美術館（東京、2019）、「 ACT Vol.1 - 霞はじめてたなびく」トーキョーアーツアンドスペース（TOKAS）本郷（東京、2019）、個展「アペルト09 西村有-paragraph」金沢21 世紀美術館（石川、2018）、「 あざみ野コンテンポラリー vol.9–今もゆれている」横浜市民ギャラリーあざみ野（神奈川、2018）、「 21 世紀の美術タグチ・アートコレクション展」平塚市美術館（神奈川、2018）、「 HikarieContemporary Art Eye vol.9 -through the glasses」8/CUBE 1,2,3 渋谷ヒカリエ（監修：小山登美夫、東京、2018）、「 現代地方譚 5アーティスト・イン・レジデンス須崎」すさきまちかどギャラリー（高知、2018）、「シェル美術賞アーティスト・セレクション2017」国立新美術館（東京、2017）、「 夏の扉」シェーンキャンベルギャラリー（MISAKO & ROSEN キュレーション、シカゴ、2017）、「囚われ、脱獄、囚われ、脱獄」KAYOKOYUKI、駒込倉庫（東京、2016）、「 FACE 2016 損保ジャパン美術賞絵画のゆくえ」損保ジャパン日本興亜美術館（東京、2016）、個展「project N 61」東京オペラシティーアートギャラリー（東京、2015）、「富士吉田芸術倉びらき2014」大野智史オープンスタジオ（山梨、2014）、個展「TWS-Emerging 202 運ばれる景色」トーキョーワンダーサイト本郷（東京、2013）などがある。