荒川智雄 / CFGNY / イリヤ・リプキン / ジェイソン・ローブス / ユリ・パティソン / 鈴木光 / 田中和人 / スン・テウ / アニカ・イ

「S / F」 - 写真、あるいは、200 年後のモノリス -
2019.6.1 (土) - 30 (日)
オープニングレセプション: 6.1 (土) 18:00 - 20:00

キュレーション: 荒川智雄 + 田中和人
企画: KAYOKOYUKI + soda

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  この度、KAYOKOYUKI では、6 月1 日(土)から30 日(日)まで、アーティスト・ラン・スペース soda との共同企画によるグループ展「S/F - 写真、あるいは、200 年後のモノリス-」を開催いたします。 本展覧会では、世界の第一線で活躍する現代アーティストが、展覧会コンセプトをもとに写真作品を発表いたします。
新作、及び日本初公開の写真作品で構成される本展を、この機会に是非ご高覧ください。

「S / F」
- 写真、あるいは、200 年後のモノリス -
SF「2001 年宇宙の旅」に登場する謎の物体「モノリス」。
その板状の物質から発せられる目に見えない力がサルから人類への進化を促進したと言われる。
2019 年。この現実世界は、まるでSF の中にしか存在しないはずの「モノリス」の影響下にあるように揺れ動いている。
サルからヒトになった人類は、ヒトそのものを破滅へと向かわせているようにさえ見える。
進化とはなにか?
写真が誕生してから約200 年。写真は世界を板状の物質に記録し続けてきた。
この展覧会では、世界の各地から集まったアーティストが写真を通じて、それぞれの観点から、それぞれのSF を提示する。
フィクションと現実が交差し回転するこの世界で。200年後のモノリスとして。

荒川智雄 TOMOO ARAKAWA
1975 年福島県生まれ。写真家としての活動と共に、United Brothers(荒川医との兄弟ユニット)としても国内外で作品を発表。
またGreen Tea Gallery を主催し、世界各国で展覧会の企画も行う。
主な展覧会、及び展覧会企画に、2019 年 Freedman Fitzpatrick (パリ、フランス)、2018 年 Halle für Kunst (リューネブルク、ドイツ)、Gió Marconi Gallery (イタリア、ミラノ)、Francesca Pia (スイス、チューリッヒ) 、2016 年 Bortolami (ニューヨーク、アメリカ)、2015 年 Freedman Fitzpatrick (ロスアンゼルス、アメリカ)、2014 年 Frieze London(ロンドン、イギリス)など。出版物に、「pfile magazine five」、「pfile magazine seven」monte'z press、「Laugh at Experience」 monte'z press。デザインワークに、2018 年 MaxMara "maxmagmalava" sunglasses、2015 年 UB Android with Nhu Duong " west coast affair " がある。

CFGNY (シー・エフ・ジー・エヌ・ワイ)
2016 年に設立されたファッションレーベル CFGNY は、Tin Nguyen(1988 年アトルボロ、アメリカ生まれ)とDaniel Chew(1988 年サンノゼ、アメリカ生まれ)の2 人による、ファッション、人種、アイデンティティ、セクシュアリティを行き来する継続的な対話から始まった。
CFGNY は常に「アジアらしさ」という言葉に立ち返る。それは特定の文化的経験からの人種の理解と、アジア人であると認識させる事柄が組み合わさっている。CFGNY は、アジア人であることの意味を単数形で表現することを望んでいない。その代わりに、アジア人として認識され得る無数の方法の視覚化を促進する。
主な展覧会、及びコレクション発表に、2018 年「Fake Fashion III」Stedelijk Museum(アムステルダム、オランダ)、「New FashionII」47 Canal(ニューヨーク、アメリカ)、2017 年「Back to School curated by DIS」PS1(ニューヨーク、アメリカ)がある。

イリヤ・リプキン ILYA LIPKIN
1983 年ラトビア、リガ生まれ。ベルリン在住。
ニューヨークのクイーンズで育ち、2009 年にWhitney Independent Study Program を修了。バレンシアガなどのファッションブランドや、Double、Another Man などの雑誌でコマーシャルフォトも撮影している。
主な展覧会に、Autocenter(ベルリン、ドイツ)、Hamburger Bahnhof Museum fur Gegenwart(ベルリン、ドイツ)、Kim? Contemporary Art Center(リガ、ラトビア)など。
ベ ルリンの Lars Friedrich Gallery とニューヨークの Svetlana Gallery に所属。

ジェイソン・ローブス JASON LOEBS
1980 年生まれ。ニューヨーク在住。
2011 年 Whitney Independent Study Program に参加。2007 年にシカゴ美術館付属美術大学よりMFA 取得。
主な個展に、2018年 Ludlow 38(ニューヨーク、アメリカ)、2017 年 Essex Street(ニューヨーク、アメリカ)、2014 年 Campoli Presti(パリ、フ
ランス)。 2014 年には、スイスの Kunsthalle Freiburg が個展を開催し、カタログを発行。主なグループ展に、2014 年Fridericianum(Susanne Pfeffer によるキュレーション。カッセル、ドイツ)、2013 年 Swiss Institute(ニューヨーク、アメリカ)。

ユリ・パティソン YURI PATTISON
1986 年ダブリン生まれ、ロンドン在住。
デジタルメディアを駆使し、視覚文化、空間、コミュニケーションの技術、そして情報の流通などまつわる多層的な関係性を探求する作品で知られる。
主な個展に、2017 年「context, collapse」(mother's tankstation project、ロンドン)、「Trusted Traveler」(Kunst Halle Sankt Gallen、スイス)、2016 年「user, space」(Chisenhale Gallery、イギリス)。最近のグループ展に、2018 年「The Dutch Savannah」(Museum Hedendaagse Kunst, Museum De Domijnen、オランダ)、「Territories of Complicity」(transmediale 2018 face value, HKW – Haus der Kulturen der Welt、ベルリン)、2017 年「The Policeman's Beard is Half Constructed」(Bonner Kunstverein、ドイツ)、「The Everywhere Studio」(ICA Miami、アメリカ)、「STILL HUMAN」(Rubell Family Collection/ Contemporary Arts Foundation、アメリカ)、「Extra Bodies」(Migros Museum、スイス)、2015-2017 年に「British Art Show 8」に参加、2015 年「Transparencies」(Bielefelder Kunstverein / Kunstverein Nürnberg、ドイツ)、「The Weight of Data」(Tate Britain、イギリス)など。2016 年 Frieze Artist Award を受賞。

鈴木光 HIKARU SUZUKI
1984 年福島県生まれ、東京在住。
武蔵野美術大学彫刻科、岐阜県立情報科学芸術大学院大学(IAMAS)を卒業、2013 年 公益財団法人 ポーラ美術振興財団 若手芸術家の在外研修助成(ベルリン)。2015 年 コンラッドヴォルフ映画大学バーベルスベルク( ポツダム)中退。2018 年ベルリン芸術大学トーマス・アルスラン/ニナ・フィッシャークラス卒業。2012-2018 年までベルリンに滞在。
「大阪シネドライブ 2012」シアターセブン賞受賞。「イメージフォーラムフェスティバル2017 - 日本招待部門」シアター・イメージフォーラム( 東京 /2017)、「the Eco Expanded City (EEC) project -Special Screenings」WRO art center( ポーランド /2016)、「あざみ野アートシネマ vol.2 鈴木光 特集上映会」横浜市民ギャラリーあざみ野( 神奈川 /2015)、「恵比寿映像祭 - 惑星で会いましょう-」ザ・ガーデンホール ( 東京 / 2015)、「カメラジャパン・フェスティバル」WORM ( ロッテルダム / 2015)、「ジャパン フィルム フェスティ バル "Hikaru Suzuki Special"」Naxoshalle Kino( ドイツ / 2015)、「Japan Syndrome -Art and Politics after Fukushima」HAU Hebbel am Ufer ( ドイツ / 2014)、「Fukushima in Berlin」クンストラウムベタニエン ( ドイツ / 2014)、コラボレーション企画『BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus』に参加し、それが「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2011 New Docs Japan」にて上映された。

田中和人 KAZUHITO TANAKA
1973 年埼玉県生まれ。
明治大学商学部卒業後、会社勤務を経て渡米。2004 年 School of VISUAL ARTS(ニューヨーク)卒業。写真による抽象表現を探求し、国内外で作品を発表。また展覧会の企画も手がける。
京都ベースのアーティスト・ラン・スペース「soda」ディレクター。現在、京都と埼玉を拠点に活動中。
主な個展に2017 年「トランス/ リアル - 非実体的美術の可能性 vol.7 田中和人 」(αM、東京)、2015 年「pLastic_fLowers」(Maki Fine Arts、東京)、「high & dry」(Gallery PARC、京都)など。主なグループ展に2015 年「NEW BALANCE #3」(XYZcollective、東京)、「hyper-materiality on photo」(G/P gallery shinonome、東京)など。主な展覧会企画に2018 年「画家の写真展」(soda、京都)、2014 年「NEW INTIMACIES / ニュー・インティマシー」(Hotel Anteroom Kyoto Gallery 9.5、京都)、2012 年「アブストラと12 人の芸術家」(大同倉庫、京都)など。受賞歴に2011 年TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD グランプリ受賞。

スン・テウ SUNG TIEU
1987 年 ベトナム生まれ。
ロンドンを拠点とするドイツ- ベトナム人アーティスト。彼女の芸術的な実践は、サウンドインスタレーション、ビデオ、彫刻、写真、パフォーマンス、そして公的介入を含む複数の媒体にわたる。移住という自身の経験から、彼女の作品は、しばしば文化的衝突や転移といった主題に取り組む。最近の作品で彼女は、音の心理学に関連した地理的転移、および聴覚プロセスの理論を探求している。
2018 年ロンドンのthe Royal Academy of Arts を卒業し、2018 年10 月より、Warburg Institute との2 年間の共同研究プロジェクトを開始した。最近の展示会とパフォーマンスに、2018 年 Manggha Museum Krakow(ポーランド)、Kunstverein Tiergarten(ベルリン、ドイツ)、2018、2017 年 Royal Academy of Arts(イギリス)などがある。

アニカ・イ ANICKA YI
1971 年 韓国のソウル生まれ、ニューヨーク、クイーンズ在住。
正式なトレーニングを受けずに2008 年に制作した彼女の最初の作品の入り口は、彼女自身の独学による科学であった。彼女の作品制作において、科学者や香水製造業者と密に協力していることで知られているYi は、「a biopolitics of the senses」と呼ばれるものを研究するため、型破りな材料を使用する。
最近の展示会やプロジェクトに、2017 年「Anicka Yi, Life Is Cheap」(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク)、「the 2017 Whitney Biennial」(ホイットニー美術館、ニューヨーク)、2015 年「Anicka Yi, 7.070.430K of Digital Spit」(Fondation d’ entreprise Galeries Lafayette、バーゼル、スイス)、「Inhuman」(Fridericianum、カッセル、ドイツ)。また、2016 年にThe Hugo Boss Prize、2017 年にthe Absolut Art Award を受賞している。

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